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始まりと終わりの子守唄
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| 作詞 葉 |
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確かに喉を震わせた 始まりの終わりを告げる音
指先で拭った寂しさ 遠い両親の子守唄
錆付き始めた心が あの日の夢を見ろと言う
覚えないいつかの笑顔を ずっと綴じてくれていたんだ
頼る終わりを告げるのは 誰の所為でもなくて
背が伸びた分だけ変わった世界を
他人任せじゃなく進みたいから
笹の葉に置いてきた未来も 粉雪夢見た大きな靴下も
戻れない分だけの喜びを 確かにもらってきただろう
だだをこねて 鳴き続けて 泣き続けては
いつも与えられて来ただろう
歩き始めた踵は 何処かで聞いた懐かしい音
手を繋いでついていった ずっと守ってくれていた音
貴方の手を離したのは 貴方の所為ではなくて
同じ視線から見えてきた世界を
与えられるじゃなく与えたいから
大切な人が出来た瞬間も 確かに呼ばれ続けた名前も
返せない分だけ幸せを 気づけばもらってきたから
錆びてきても 鳴きだして 泣きたくても
今度は与えてゆきたいから
始まりの終わりを謡うのは 自分の為ではなくて
「ありがとう」と言いたかった始まりを
「ありがとう」の終わりで結びたいから
その想いがきっと 新しい始まりの始まり
笹の葉に掛けてあげる夢を 靴下に一掴みの喜びを
大切を見つけられる時間を 名前に込めるその幸せを
錆び続けて 鳴き続けて 泣き続けても
与え続けてゆきたいから
確かに喉を震わせた 始まりの終わりを告げる音
指先に触れた温かさ 歌う僕なりの子守唄
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