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独りぼっちの詩
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作詞 もちだほうすけ |
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流れる雲のように
自由になりたい
全てを投げ棄てて
青空を駆け回りたい
僕の周りにはいつも小汚い物ばかり
錆びたドアが大きな音を立てて開く
そんな灰色の世界に嫌気がさして
不意に青天の下へ飛び出したんだ
いつもは飲めない ブラックコーヒー
無理に流し込みながら ぼんやり上を見上げる
いつもそこには空があって 優しく白い雲が在る
全てから逃げてきた僕を あたたかく包みこむ
「もう君は独りじゃない いつも僕がついているから」
自分を見失い 壊れそうな僕に
気まぐれな友達ができた
いつも優しいわけじゃないし
いつも喧嘩ばかりじゃない
爽やかな青天の日もあれば
どんよりした曇天の日もあるんだ
そんなことを繰り返し やがて気付いた
僕が目の前の全てから 目をそむけていた事に
いつもそこには空があって 優しく白い雲がある
そんなものに頼ってる僕は なんてちっぽけなんだろう
「もう僕は大丈夫だ ずっと独りだけで生きて行けるさ」
自分だけを頼って 愛を拒む僕は
もう子供じゃなかったんだ
たくさんの間違いと 過ちを知って
あの日のように飛び出してきて
いつもは飲めないブラックを買っても
もうそこに白い雲はない
「そうだ、僕はもう大人になったんだ
頼れるものは自分ただ一人
でも溢れだすこの涙は
どこで流せばいいのだろう?」
小さな涙が零れると 小さな影が見えてきた
上を見るとそこには 優しく白い小さな雲
「一人で抱え込まないで 此処にいるんだから
辛いことは残らず全部 僕に話してよ」
苦しみと寂しさに 押し潰された僕に
一番あたたかくて 一番欲しかった
言葉に涙をこぼした
いつでも僕がいる
いつでも君がいる
いつまでも歩いて行ける
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