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目線152.6cm
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作詞 黒い小指 |
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父が茶碗を差し出せば
母がご飯を盛る
おれはそれを眺める
父がテレビを観ている時
母は料理の支度
子供(おれたち)はその手伝い
父があれとってと頼む
もう聞き飽きた
母が嫌々ながらもそうする
父の食器はテーブルの上
母はそれを片付けて
おれは自分の食器を片付ける
腰が重たい
面倒だから関わらない
…きっとそうやって切れていくんだ
その理由がよく分かったよ
父が仕事をしている時
子供は学校へ行かされ
母は自宅で家事
父が働いたお金で
母が料理をつくり
家族(おれたち)は生きていく
父は動かない
おれたちはそこにいる駒じゃない
母は笑う
最近やっと結論が出たよ
父と母は愛し合っているから
それでいいんだろうね
…今のおれには理解できないけど
「そうはなりたくない」
だから真似はしないけど学ぶ
おれの世界のジェンダーはキライ
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