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まほう
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作詞 鮫 |
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例えばの話をするとしよう
わたしたちは互いにたとえ話が好きだね
もしも 傘を拾わなかったら もしも 銭湯へ行かなかったら
もしも あのとき電話に気付かなければ もしも、
たくさんの奇跡のような偶然が構成する
君の悲鳴はわかりやすい
わたしにはとても聞き取りやすい
なんでかなって 君がわたしへ
救難信号をむけていたから
もしも電話に気付かずに 君とあのまま あのままずっと
わたしの心が狭いこと 短期で楽観的なこと
君は知っている もちろん知っている
君の喜怒哀楽のこと すぐに自分を責めること
君が余計なところにまで責任を感じる癖があること
わたしはもちろん知っている
例えばの話をするとしよう
わたしたちは互いにたとえ話が好きだね
もしも 本の趣味が違ってたら もしも ほんの少しずれていたら
もしも あのとき電話をしていなければ もしも、
たくさんの奇跡のような必然が構成する
君の心をすみのすみまで
洗いざらして透明にしてかかげてお日様に照らしたい
君がそうしてくれてるように
君の自責の最後のひとつまで
君の記憶のいらないところだけ
君が嫌だと思うことすべて
君の言葉はいつだって わたしを透明にしてくれるから
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