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ロマンス
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作詞 chika.k |
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少し前に年を明けたと思ったのに
いつのまにやらもう半月経ってるんだ
ずっと消せずに保管してきたフォルダに
パスワードしてたこと忘れてた
エラーしか出ない画面にふと思い出した
そういえばあの時大遅刻したのに君は待ってた
あんなに焦っていろいろ考えた言い訳も
チラチラ降ってきた雪がふたりを笑顔にした
カレンダーに書き込んだハート印はいくつあるだろう?
いつも妄想して想像してイメトレの効果はなかったけど
楽しそうに笑う君を見て「まぁいっか」って僕も笑う
黒い影に繋がったMの字は永遠と続くでしょう
非難訓練が流行のようにあって
命より大事なものはないとよくわかった
それでもきっと最後まで頭に浮かんでくる
君と過ごしたたくさんの思い出
中身すら思い出せなくなってきたフォルダ
でも間違いなく大切なものとはわかってるけど
お互いの誕生日じゃなかったらなんだろう?
窓から入ってくる風とともに桜の花びらが
ピンク色一色の桜並木に夜遅くふたり歩いたよね?
誰一人いなく貸切で一歩一歩ゆっくりゆっくり進んで
バージンロードをまるで歩いてるみたいって君が言った
その先にあったのは細くとも太く生きてるシダレザクラ
夢の中に出てきたパスワードを入力する僕
すぐ起きて入力してる途中に思い出した
思わず笑ってまたロックをかけたんだ
やっぱり僕は君が大好きだってこと
紅葉のように真っ赤なほっぺがとなりで寝ている
あの時は緊張して上手く思いを伝えられなかったけど
今は毎日でも「好きだよ」って言えるようになった
これからもずっと一緒に そしてよろしくね
あのフォルダはまた当分開けないだろう
だってあれは君へのプロポーズの言葉だから
それにパスワードは僕と君の名前からとった
もうひとつ大切な子供の誕生日だったから
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