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ゆめむすび
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作詞 莎雪 |
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疲れきった瞳を閉ざして
少し湿っぽい布団に潜って
『今日』と『明日』の境界を
見つけられないまま夢に落ちる
頬張った果実の甘さと
喉に込み上げたすっぱい苦味と
『今日』と『昨日』の食べ比べ
いただきます だけを繰り返すの
まっしろなお皿の上には
味気ない とてもいびつな世界
にじみだす雨色が垂れた
汚れた口元 飲み込んでみた心
眠たいおなかの音だけが鳴って
今日も曖昧 バイバイまた明日
いったい 何をしてるのかな
あたしは何を探してるのかな
頼りない指先かじってみる
鉄の味が染みて麻痺した舌
過ぎ去った季節の深さも
息が連れてきた仄かな涙も
『今日』が『昨日』をこえる度
塗り重ねるように色をなくす
カラフルな飴玉があそぶ
灰色に塗りつぶされた世界
あたたかい太陽が溶かす
小さな両手が掴み損ねた未来
時計のふたつの針が重なって
今日も失敗 バイバイさようなら
いったい 何をしてるのかな
あたしは何が欲しかったのかな
褪せていく言葉だけ煌めいて
夜の色が欠けて星がこぼれた
在るべき場所なんてあるのかな
ただ生きて 息を 飲んで 泣いて
探してる理由も分からないのに
また今を 息を 吐いて 接いで
空っぽを抱きしめて夢を魅るの
いつまでも、繰り返すの
疲れきった瞳を閉ざして
少し湿っぽい布団に潜って
『今日』と『明日』の境界を
見つけられないまま夢に落ちる
眠たいよぞらの星が歌って
今日も曖昧 バイバイまた明日
いったい 何をしてるのかな
明日は何か少し見えてくるかな
頼りない指先 伸ばしてみる
夢の向こう照らす紫陽花の朝
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