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未来への翼
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作詞 莎雪 |
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静かな雨に打たれながら
醜い泣き声を堪えていた
剥き出しの真っ白な翼で
誰にも見つからないように
傷付いた身体を 隠した
『何処まで飛べるの?』なんて
そんな簡単に聞かないでよ
小さくて臆病な僕には
背負った痛みは重すぎて
真っ直ぐなあの頃に飛んだ空を
僕は掻き消して忘れようとした
この翼捨て去って目を閉ざして
墜ちたらどんなに楽なんだろう
静かな雨の後の夜空
わずかな星さえも雲が隠す
剥き出しの真っ白な翼が
果てない闇に溶けて消えて
明日への希望も 隠した
『何処まで飛びたい?』なんて
そんなすぐには分からないよ
向かうべき場所だって僕には
遠くて少しも見えなくて
青空も星空も映されない
『今』を見ることもやめてた瞳
終わらないこの夜に目を瞑って
馬鹿げた夢だけを見てたんだ
痛む翼を動かしてみた
拒む瞳に『今』を映してみた
傷付いた羽根が 零れた涙が
背中押す風にさらわれるように
夜空の光に 変わっていく
冷たい雨も届かない雲の上へ
痛いって辛いって叫んでいた
そればかりの僕が大嫌いだった
思うまま羽ばたこう傷付いても
行く先が見える その場所まで
悲しみも苦しみも弱ささえも
全て未来への翼に変えよう
重たくて痛くても風を斬って
どこまでも続いてく 明日へと
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