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嘘の願いと懺悔の涙
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作詞 T坊 |
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どうして君は泣いているの?
どうして君はさっきまで親であったソレに
涙を流しているの?
ここはもう君が望んだ『ヒトリノ世界』なのだから
悲しむことなんてないんだよ?
それなのにどうして君は泣いているの?
『一人になりたい。』
君がそう願ったから僕はそれを叶えてあげたのに。
少女は泣いた。
親から溢れだす紅いぬくもりを浴びながら。
少女は嘆いた。
取り返せない本当の願いを想いながら。
どうして君は嘆いているの?
どうして君は願いがかなったのに大声で
涙を流しているの?
ここは君が望んだ『静カナ世界』なのだから
嘆くことはないだろう?
それなのにどうして君は嘆いているの?
『みんな居なくなればいい。』
僕は君の願いをただ素直なカタチに変えただけなのに。
とりあえず僕は行くよ。
何故?
君がヒトリになれないからさ。
少女は泣いた。
もうそこにはない親の残像を想いながら。
少女は嘆いた。
歪んでしまった嘘の願いを悔やみながら。
そして少女は世界に別れを告げた。
これで世界に人は居なくなった。
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