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しもやけ
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作詞 ぽたま |
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またひとつ 季節がめぐりまして
学校まで 北風とふたり 追いかけっこ
かじかんだ手も 少しだけぽかぽかします
温めてくれる手は もうどこにもないけれど
きっと じきに慣れるでしょう
人間の記憶というものは とても曖昧だから
『離れるくらいなら』 そう後悔するのは簡単です
だけど 離れることを知っていながら
あなたと手を繋ぐことは きっと出来やしないから
すべてを知る前に その温かい手をほどきました
冷たかったのは 何も知らないあなたの涙だけ
なりたかったものは 正義のヒーローだったか
悲劇のヒロインだったか はたまた平凡な人間か
今となっては もうよくわかりません
ひとつだけわかること それはもう思い出の中
探ってしまえば すぐに見つかるでしょう
でもそれは 過去を振り返ることになってしまうから
あなたが教えてくれた あなたの一番嫌いなこと
後ろを向いて 泣くことが嫌いだと
そう言ったあなたの瞳は 何を云いたかったのでしょう
今なら ほんの少しだけ わかる気がします
そんなことを考えながら 裸の掌に息をかけながら
家までの帰り道 北風とふたり おいかけっこ
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