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櫻挿頭-サクラカザシ- (再)
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作詞 清家繚華 |
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風に揺られて 花弁(ハナビラ)ぞ舞ふ
散り急ぐ花は 痛みのみ
此の胸に遺(ノコ)して
繋げし手には 温もり今も
埋み火が如 消え得で
我が胸を苛(サイナ)むる
いざや 爛漫の花
留め得じとも 惜しむかな
君や何処(イヅク)に と
問ふも悲しき春の嵐
名残が花は 散れもこそせで
猶 吹き荒(スサ)ぶ風を
徒(アダ)無しとも言ふなるか
今ひと時を 限りとせよ
覚めぬ夢無くば
君在りし世は
遠き雲路が果てなりしか
いざや 散々(サンザ)めけ
名残の春は 今ぞ
何れには朽つ身とは知りても
風や 待ちたれ
春のひととき 花の心
我が袖擦り抜け
吹き抜く風に 挿頭(カザシ)の花も
今や 褪せ逝(ユ)く
未だ散り得ぬ我を遺し
いざや 散々めけ
名残の春を 唄(ウタ)ひ給へ。
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