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今のあたしにちょうどいい
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作詞 ●Yulli● |
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ここをこうして歩いていると
ふとたまにあなたを思うのです
もうこの想いは
若々しい恋でも先走った愛でもないのに
ふとたまにあなたを思うのです
どうしてるかなって
何を想って笑ってるのかなって
ここをこうして曲がって
自転車を押すあなたの肘にぶつかるあたしの体
あなたが食べてた冷たいアイス
口移し 優しい冷たい愛の味
あの季節のまま 今が止まっていてほしかった
思い出したって
別に悲しいわけじゃないんだけれど
もしもいつか
またあなたがあたしを
愛すようなことがあったら
その胸で思い切り泣いてみたい
その太い首に
この腕を巻き付けて
この頭が真っ白になるほどに
泣いてしまいたい
溶けてこぼれたアイス
慌てて消しても 残った香りを感じてた
恐ろしいほど早く時は過ぎたのに
あなたの残り香は胸にしまってあった
たまに胸がしめつけられて
苦しくて目が覚める
悲しみは消えやるせなさで涙
もしもあの時
あたしがあなたと
もっとちゃんと話していたら
こんな風に目覚めたりしないのだろうか
そんなこと
考えるのはもうやめよう
目に浮かぶ こぼれそうな笑顔
日に焼けた腕 首を触る癖
あなたの残り香に胸が締めつけられて
それはそれで今のあたしにちょうどいい
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