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迷彩絵具
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作詞 レディ・ベロニカ |
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力まかせに退けても得策とは言えない
多少目立たなくなればいい 手間には違いないが
君と織りなすこの時間がすこしでも積もれば
知らぬ間に隠される 無理して目を逸らさずとも
君に口づけしていいのは 僕だけ
指先が吸い上げた色は 僕の知らない色
乾かないうちに塗らなくちゃ 頑固な違和感に
意味ない言葉のやりとりで進めた時計の針
空いた皿下げられた途端に止まってしまった
席替えしたって同じだよ こんなに狭い場所で
硝子窓を白く染めては奇妙な図形を描く
見上げも見下されもしない そうだ 透明がいい
誰かの血で赤く染まるまでずっと気づかれない
僕に色づけしていいのは …誰だっけ
使い勝手のあまり良くない箒で掃きながら
同時に塵取り使うのも ずっと上手くなった
バイトの話しとか出来ない 野球の知識も無い
三歩離れて打った相槌 チャイムに消された
君じゃなくても別にいいこと 気づいているけど だけど
足許まで流れて来ている絵具を 避けてしまう
指ですくって塗りたくれば同化(なかよく)できるのに
透明な心 澱んでく 何故誰にも見えない?
「なにも知らなくて ごめんね。」って呟かないでよ
目ばたきが切り取った今は 君の知らない色
乾いて剥がれた絵具とは傷のないカサブタ
リレーのアンカーが決まらない 睨まれる筋合いない
チャイムじゃ終わらない全てからさようならしたい
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