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Blue Voice
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作詞 genjitsu |
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泥混じりのアスファルトに響く
空気の鳴き声が痛い
歯がゆさにも似た感情がいま
心をハイジャックしていく
捨てられた子猫が悲しそうに
みゃあみゃあと僕を見上げる
涙を浮かべた子猫の声は
惨めに空に留まった
この悪意 胸に秘めて
誰かの悲しむ声がしても
それでもこの星は無視を続けるのかい
あなたの声は青く燃えて
僕の導火線を静かに焦がす
西の方から東の方から
今日も明日も明後日もいつまでも
神様がもし許すのなら
夜明けまでずっとこうしていたいよ
全てを知ってしまった以上
引き返すことはできない
坂道を下った先で 迷わないと呟いた
消え入りそうな声で風も答えた
どこからともなく聞こえる声は
誰のものでもない心の声
悲哀をまとった仮の姿に
惑わされては 傷つけ 剥ぎ取り 振り出しに
見なれた踏切り
まだ言えない言葉口にしたら
電車の騒音にかき消された
あなたの声は青く燃えて
僕の導火線を静かに焦がす
はぜたその声は音を立てて
喉の奥へと瞳の奥へと
祈りを添えて どこまでも
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