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ブルー
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作詞 MI-KO |
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教室の一番後ろ
窓側から斜めから見えた空
「空は少し水に似てる気がする」
そっと思ってみる。
空に水のインクを垂らすと
空色になるんだ。
綺麗な綺麗な水色インク。
あたしも欲しいなぁ。
そう思いながら。
目を開けると現実の黒い青。
空色とはビックリする程遠くて。
教室の中はきっと水槽の魚みたい。
何でここにいるのかもわからずに
毎日を同じように過ごす。
やる気も夢も忘れた机に顔をつける。
毎日を教科書のページをめくるように
同じ毎日を過ごす。
こんなんでいいはずないのに
こんなんでいいんだって思う。
みんなおんなじ色。
色も形も格好も。
いびつでとげとげ。
形はまだ名前もないモノ
ここは植物園じゃないのに。
静かに太陽が出るのを待ってる。
水が全部空になって
この世が空色になればいいのに
水のインクを誰かこぼすのを
あたしはひそかに待っている。
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