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DIVE
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作詞 N. |
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一瞬
風は鳴り止み
海鳥も啼き止み
伝う汗は真っ直ぐに落ちた
ゴツゴツした足場を思い切り
膝を曲げて蹴りあげた
身体は宙に放り出されて
限りなく永遠に近い数秒間
どうしようもなく気持ちいい 落ちてゆく
眼で 耳で 鼻で 感じている
すぐそこに迫りくる碧い海――嗚呼
―― 一瞬
海を突き抜け
飛沫を撒き散らし
俺は海の懐に這入った
どうしようもなく気持ちいい 流されて
眼に見えるのは水平線だけ
すべて溶けてゆくのを感じる
どうしようもなく忘れてく 海の中
此処には苛立ちも憂鬱もなくて
ただそこにあるだけの碧い海
嗚呼
限りなく永遠に近い数秒間
それを求めて俺はまた此処でダイブする
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