|
|
|
動かない星
|
作詞 サブマリン |
|
「いや、ちょっと気になっただけだから」
そんな言い訳を 訝しげに君は聴き入れる
尖った唇で拗ねている 君に時を止めるキス
深夜3時 車が来ない道の真ん中
ロングマフラー 君は僕の首にも巻いて
動かない星を二人 夢中で探して
そう 中身の無い男だから
せめて 格好ぐらいつけさせてよ
もう少しドラマの真似事に 君も付き合って
台本も無い 台詞も要らない
ただ君は 冴えない男の傍にいる輝くヒロイン
いつか ヒーローになれたら
蝶々結び 君は得意げに解いて見せて
そんな予想外も 苦笑いで僕は頷くよ
また 不器用に時間をかけて 結び直してゆくさ
震える電話 “仕事の電話”だって言うけど
本当はどうなの? でも そんなのイイや
あどけない君を見てると そんな事も忘れる
そう 心狭い男だから
これも 愛情の裏返しって事で許して
机に座って考え込む僕に 君は言ったよね
「それ以上、抱え込まないで」
ねぇ君は 冴えない男を見守る優しいヒロイン
僕にとって ただ一人のヒロイン
ポケットで重なり合う 手と手
一人きりじゃ掴めなかった温もりに気付く
一緒に 夢を追ってくれるかい?
道連れにしてもいいかい?
そう 中身の無い男だけど
いつも その空洞の中には君が居るんだ
ノンフィクション映画の制作に 君も付き合って
台本も無い 結末も分からない
ただ君は 冴えない男の傍にいる輝くヒロイン
いつか二人 ハッピーエンドになれたら
そんな時 僕がヒーローになれたら
|
|
|