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血みどろサンタ
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作詞 メリー |
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雪の降るクリスマスの夜に
僕は知りたかった
サンタの正体が知りたかった
だからベッドを抜け出して
たんすの中から見ていた
奴が妹を 布団のうえから
何度も何度も 刺すのを見ていた
妹の血で その服が
また少し 紅くなった
サンタは僕に気づかず 帰っていった
僕は動けなかった
しばらくすると 妹が動き出した
青い顔で 充血した目で
部屋を出て 階段を下りる音がきこえた
ああ きっと
パパもママも殺される
僕はずっと隠れてた
耳を塞いで ブルブル震えて
この中に 一生居ようと思った
どれくらいたっただろう 夜は明けなかった
きっともう 永遠に明けない
恐る恐る 廊下に出ると
首だけの何かが こっちを向いて
笑ってすぐ消えた
僕は両親の 寝室に入った
やはり血の海だったが
二人はいない
遠くで誰かの悲鳴が きこえた
僕は逃げ出した クリスマスの街を
動く死人で あふれたこの街を
気づいたら この街の大きな 駅に着いてた
首の無い子供を 抱えて泣いている
女がいて 切符をくれた
僕は汽車に乗った 誰もいなかった
窓から死人たちが 見えた
よってたかって一人の 人間を食べていた
ふと視線を感じた
子供の死体を 袋にいっぱいつめこんだ
サンタがこっちを見ていた
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