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淡雪の行方
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| 作詞 愛弓歌 |
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何気無い会話の後 一瞬の沈黙
赤レンガの下り坂を二人歩くその足音と
街路樹の葉が忙しなく擦れる音が
言葉を探す僕を急かす
僕は足を止める 君が振り返る
寝ずに考えた告白のセリフを
引っ張り出して喉に溜めて
身震いを抑え君を見つめるけど
限りなく透き通った君の瞳が
ほのかに灯る勇気を揺らしためらいに変える
溜息と言葉を呑み 俯くと不意に
緊張を切り裂くように初雪がそっと舞い降りて
偶然にその一片の冷たい白が
臆病な僕の鼻に乗る
君がそっと微笑む 僕も照れ笑う
ひどく張り詰めた空気を解いて
純粋な笑みの余韻を鳴らし
灰色を見上げ君は目を閉じる
一面を染め始めた雪の華は
ほのかに紅く染まった君の頬の可愛さを
引き立てるためにきっと降っていると
本気で信じられるほどに僕は見惚れた
君の瞳が開く 僕は心を決めて
膨らんだ愛しさを乗せた
情けなく震えた言葉を握り
精一杯の愛と声を振り絞る
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