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仮想コンフリクト
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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日記は同じような内容で
違うことと言えば日付だけ
神様が世界を作った理由とか
そんなことは知らないけどさ
「おめでとうございます。
あなたは今まさに71億人目の犠牲者です」
テレビの画面を飛び越えて
そんな声が聞こえてきそうで
どうせなら僕らが産まれた理由とか
そのぐらいは 教えてほしい
水溶液に浸された脳みそに 色取り取りな電極を繋いで
見せられた世界が この世界ならば それはそれでホっとして
ハイビジョンなんかよりも鮮明に 十数年間 休みなく毎日
見せられた光が ただの嘘ならば それはそれでどうでもいい
目覚ましのベルは気休めで
疎ましい気持ちが勝るんだ
下ばかり僕らは向いてるくせに
平らな道で 転んだりして
「おめでとうございます。
あなたは今まさに72億人目の犠牲者です」
増え続ける人口マップが
今日も世界は退屈だって
その二文字で片付ける毎日は
なんかとても癪に触るけど
希望を真似た真逆のそれの カラクリの仕組みは分からなくて
彩られた世界の 錆びれた部分は 薄いメッキが剥がれてる
だけど ほらね そこから見えた風景は 十数年間 休みなく毎日
変わり続けていた 寝ている間もさ それはそれで動いてんだ
五感六感 いつもより敏感になった細胞で
効き手を伸ばして そこに触れてみたら
それだけで 息が止まるぐらい全部が新しくなる
愛おしいとまではいかないけれど
なんだかちょっとだけ違って見えるから
水溶液に浸された脳みそに 色取り取りな電極を繋いで
見せられた世界が こんな世界でも それはそれで笑えるよ
ハイビジョンなんかよりも鮮明に 十数年間 休みなく毎日
見せられた光が 作り物だって それはそれで本当なんだ
僕の中では それがもはや本当なんだ
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