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陽のあたる病棟
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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「普通より少しだけ、ほんの少しだけ
あなたは幸せな夢を見ましょう」って声と
心に刺さった体温計 ほつれたのは身体
優しい子宮の中で ゆっくりと君は君になるよ
窓に寄りかかって 庭を見下ろした
白いベンチにはあの子以外は座らないね
妙に晴れ渡った青空 読んでいた本を閉じた
そしたら こっちを見上げ
何か言いたげな顔をする
今 美しいものは 君が大人になる頃には
きっと古くなっているけど
それでも忘れないからって
それでもここにあるからって
密かに思った
いつまでも夢を見る ベットの陽だまり
スコープ越しの目は まだまだ子供の目だ
点滴のメトロノームと感情的な天気
大きなお腹の中 ゆりかごは君を揺らしてる
太陽はものがたる 無実の罪人たち
なるべく正しいものを分け与えようと
最期に誰かは言うんだ とても小さな独り言
ごく当たり前の絶望で
人はどれだけ強くなれる?
今 美しいものは 君が大人になる頃には
きっと古くなっているけど
それでも忘れないからって
それでもここにあるからって
彼女は願った
時々 神様はとんでもないことをする
嬉しいことも 悲しいことも
全部がめちゃくちゃだ
学者たち それにも病名を付けたがる
カルテでは人を語れないけど
紙の上の奇跡を静かに信じてる
「今日はいい天気ね」
「まるで世界が終わるみたい?」
さっき願ったことを 君が未来で知る頃には
きっと私はいないけど
それでも残せるものだけ
そっと ここに置いていくよ
ほら
地平線に
溶けていく
今 美しいものは 君が大人になる頃には
きっと古くなっているけど
それでも忘れないからって
それでもここにあるからって
確かに祈った
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