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臆病風とフェルトの帽子
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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満たされようした分 空っぽになる部分
埃を被ったフクロウの置時計が見てる
小さな影がひとつ 揺れている畔には
詩になりそうなぐらい綺麗な月が浮かぶ
いくら拒んでも 未来はすぐ 過去に変わるから
ただの強がりは 役に立たなくて こんな顔をした
愛されなくても 苦しくない その逆もなくなって
傷付くことすら 出来ないままで 幾つも失うけど
フェルトの帽子のクマは 表情を曇らせて
辺りを見渡す少女に 怖がらせないよう言った
「お嬢さん、お逃げなさい」
また今日も 臆病なヌイグルミの手を取って
ここにいるよ なんて呟いた 朝
その声が 遠ざかった分の距離 近づいて
大丈夫だよ なんて微笑んだ ほら
満たされようとして 空っぽになる部分
君の小さな手のひらが 触れてくれたから
今になって初めて 震えてたことを知る
微かでも確かな その温度で分かったんだ
迷いながらでも 出会えたなら それが答えだよ
映るもの全部 結局のところは ボクが選んだもの
時計の針はもう 聞こえないけど 耳を澄ましてよ
疑ってみても 聴こえるでしょう キミの世界の音
フェルトの帽子のクマは 優しく目を細めて
耳を傾ける少女に 嬉しそうな声で言った
あの日とは違う台詞を
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