|
|
|
アイデンティティ
|
作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
|
ベランダから飛び降りて死んだクラスメイトの
机の上に花瓶が置いてあった
それ見て 何のために僕は生きているんだろうって
顔に出さないように考えてみた
こんな人になりたいと 曖昧な理想もあったけど
いつか掲げた正義感は いつの間にか消えていて
あの日 僕も悪者の一人だったこと
あの子が泣きそうな顔しても 笑ってしまったこと
帰り道 それを思い出して 吐き気が込み上げてきた
堪らなく 足下の小石を蹴っ飛ばして
寂れたマンホールに転がった
汚れることで麻痺した感覚を
今 塗り替えられるような出来事を
飽きもせずに探してる
僕らの見付からないアイデンティティ
夜9時のドラマが ただの茶番に見えた頃
鏡に向かって試しに 「お前は誰だ?」 と言ってみた
それで涙が止まらなくなったこと
意外に簡単な自分に嫌気が差したこと
見えない僕が見えない誰かに 「助けてくれよ」 と叫んでいて
この時代が奪ったモノの代償に
僕らは一体 何を受け取った?
偉人の言葉が胸に刺さって
今 僕はようやく一歩を踏み込めた
街の有り触れた雑踏に
僕らのたった1つのアイデンティティ
死にたくなるような 希望が見当たらない道だけど
それでも道は続いているから 醜くてもいいから前に進んでよ
誰もが唾を吐き捨てる こんな救いようのない世界で
それでも生きようとする命は どれも綺麗なはずだから
|
|
|