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くらげさん
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作詞 おひと |
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なんとなく過ぎてしまう日常に 染められて揺られて
右に左にふらふらと まるでくらげみたいー
日々の些細な出来事に 流されて揺られて
上に下にふわふわと まるでたんぽぽのたね
ゆらゆらと揺られていたら
日が照りつけるようになって 「暑くなってきたなぁ」と
暑くなってきたことの感想をつぶやいた
台風が渦を巻いて せみが鳴きはじめた
入道雲を見つけては おっきくなれよと話しかけた
ゆらゆらと揺られていたら
日が落ちるのも早くなって 「日が落ちるのも早くなったなぁ」と
日が落ちるのが早くなった感想をつぶやいた
落ち葉を踏みしめ 霜を踏みしめ 耳を傾けた
澄んだ夜空を見上げては そこにあるのは宇宙(そら)だと思った
見事なほどの三日月と三日坊主に 感心さえして
そうやっていつの間にか
どこにいるのか分からなくなっていた どこに行きたいのか分からなくなっていた
気がついた時には えさのない海にいるくらげさん
気がついた時には 砂漠に落ちたたんぽぽのたね
右に左にふらふらしてても 上に下にふわふわしてても
たどり着きたいのは きれいな海なの 豊かな大地なの
波に風に この世界に 翻弄されてゆらゆらしてても
たどり着きたいのは きれいな海なの 夢見た場所なの
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