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拝啓××様
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| 作詞 柚木悠唯 |
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拝啓 ×××××様
残念です こんな形でお話しするとは
紙面での話です 君からの返事も無いので勝手に喋ります
まぁ 君は聞きたく無いかも知れませんが・・・
君に初めて会ったのは 多分 5年生の２学期くらい
出来かけていたクラスの輪に 君は見事にヒビ入れた
目付きの悪い君が少し怖くて 僕は下向いたまま君の名前聞いた
確かその日の内に君と話すハメになって
僕はしどろもどろに名前を言って用を伝えた
その時 ふとした一瞬に 初めて僕は君の笑顔見たんだ
それから何か いろいろあって 多分君と僕は友達になった
時間が経って６年生 君と僕は隣のクラスに分けられて
話す機会が減ると思ったけど 別に淋しくは無かった
ただ静かになるな そう思った
でも実際はなんなくって いきなり抱きついてきた君に 廊下で僕は悲鳴上げた
そんな日常 君には仲の良い友達が出来て
少し距離が開いて また縮まってを繰り返して
そんな日 きっと僕は 終わると思わずに ただ笑ってた
それから何か 沢山あって いつかの君と僕は中学生になった
君と一緒の１年生 クラス表に見つけた×××××の名前
嬉しくって 周り探したけど君は居なくって一人クラスに行った
始業ギリギリ 遅刻寸前の時間に君は来た
僕の後ろの席に座って またよろしくって笑った
僕はきっと いつもの無表情でよろしくって言ったよね
それからクラスで一番仲良くなって 部活も一緒で
その時きっと僕は 始まりには終わり無いと思ってたんだ
ある日の掃除 君と一緒に消しゴムで机を擦る
そんな中での掃除しながらのいつものお喋り
そしたら突然 君が立ち上がって チャイム待たずに教室を出て行った
よく分かんない僕はただ驚いて 呆然として
君の背を追うことすらせずに 呑気に考えてた
『その内暇になったら話しかけてくるだろう』
馬鹿みたいに普通にしてた
そんなの 馬鹿な僕が 何でもいいから謝ればよかったんだ
それからずっと 君が話しかけてくることは無くて
謝るのが下手な僕は 適当な口実を言って逃げてた
馬鹿だよね 君に笑われそう 『馬鹿な事言うなよ』って
そして君に謝れないまま僕は進級して クラス離れて
よく分かんないモヤモヤ抱えたまま生活してた
『もう前みたいには戻れないのかな』なんて考えながら
遠目に君の姿探してた
１学期 終わった ２学期 始まって 変わる 訳 無い
ある日教室で友達と話してた
そしたら何か 君の話になって
僕が 今元気なの？って訊いたら 知らないって
何で？話しないの？って訊いたら 転校したって
一瞬 世界が 止まった気がした
僕は気付かれないように 表情を変えないようにと
いつ、と訊けば夏休み
どこへ、と訊いたら前住んでたとこって
君の家 どこだっけ
会いに 行けるかな
君は 笑ってくれるかな
僕を 許してくれるかな
君は 笑ってくれないよね
僕を 許してくれないよね
何時か 僕ら 仲直り 出来たら 良かったね
何時かした話を憶えてる？
君は夢があるんだって
僕が尋ねたとき君は そう言って笑ったよね
何になるのって訊いたら
絵を描くんだって言ったよね
それじゃ商売敵だって
僕が言ったら そうだねって
ねぇ何て名前にするつもりなの？
訊いた時君は教えないって
それから何度か訊いてみたけど
遂に君は教えてくれなかった
何時か君に会えるかな
商売敵でもいいから会えるかな
何時か教えてもらえるかな
何て名前にするつもりなのか
拝啓 ×××××様
今更こんな手紙 送り付けはしません
永遠に君の目に触れはしないでしょう
もしかしたらメール 送るかも知れません
親の携帯を借りて 非通知にして
唯一言 言えなかった
『ごめんなさい』の言葉を
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