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鳥ごっこ
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作詞 矢伏 紳 |
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ずいぶんと重い荷物を
抱え込まされているみたいな気分のまま
前頭葉に焼き付いた
美しすぎるポートレートを取り出しては眺めた
送電線に並ぶ影に そっと混じりたいのに
まぶしさと砂煙で たまらず目を細めてしまう
上昇志向はいつだって
重力にさえ勝てやしない
鳥になって 飛びたいって
できもしないこと言わないで
手の届かない高さに向かって
地べたでジャンプをくりかえすんだ
屋上の赤茶けた壁
さびだらけ壊れそうな柵に手をついて
給水タンクの上から
うつろな街を見下ろしてるようなイメージに憧れた
この世界と並ぶ羽根を たとえば手に入れても
やわらかい陽射し浴びて イカロスの蝋は溶けてしまう
手を放して ふわりと前へ
そんな簡単に言わないで
このくらいの高さだって
落ちたら死んじゃうイキモノ
空すら飛べないあの子は今日も
地べたでジャンプをくりかえす
手の届かない高さに向かって
地べたでジャンプをくりかえす
地べたでジャンプをくりかえす
地べたでジャンプをくりかえす
地べたでジャンプをくりかえす
地べたでジャンプをくりかえす
地べたでジャンプをくりかえす
地べたでジャンプをくりかえす
地べたでジャンプをくりかえすんだ
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