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child soldier
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作詞 美卯 |
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夢を描く為の指は今では赤く染まっている
銃を握り空に放つ
その指で描くのは罪と存在証明
この心臓が止まるまで
涙が枯れ果てるまで
僕等の意思と尊厳は否定される
ねぇ 神様 貴方が何処にも見えないんだ
この戦いに出向けば会えると大人達は告げるのに
歴史の1ページ 僕等は無理矢理刻む
悲劇の話として来世で語られていくのだろう
幾つもの屍を踏み越えて
立ち止まる間もなく花火を散らす
薄汚れた空を瓦礫の山から見上げて
汚された自分自身と重ねるんだよ
敵も味方もない空間
前も後ろも銃口が狙いを定めてる
生き残る為に前線を強要される
捧げられし生贄だろう
崩壊していく足場 最後の言葉は悲鳴
花が美しい
空が綺麗
そんな当たり前な感情が欠落していく
与えられたのは愛情ではなく小さな武器
大人達の盾となり剣となり戦う兵隊
奪われたのは感情と思考
歪んだ景色に歪んだ思想を重ねて
侵された精神 穢された純粋な魂
気がつけば壊れた兵隊に成り下がる
積まれた屍 瓦礫の山
軋む音は心の叫び
僕等の壊れる音は誰も聴いてくれない
正義という名の殺戮に欠き消されるだけ
誰も間違いとは主張できない
他者よりも自身の存続を願っているから
光無くした瞳で何をまず呪おうか
ねぇ 神様 貴方が何処にも居ないんだ
僕等のしている行為は神も望んだ事だと大人達は告げるのに
精神的にも現実的にも生きていける場所なんて
もう何処にもないんだね
錆び付いた雨 泣く事も出来なくなった僕等
は見えない明日を恐れるばかり
愛を知る為の心は今怒りと哀しみを立ち阻む者に
向けて放っている
もう何が正しいのか間違いなのか解らなくなってるんだ
この瞳を閉じる日まで
この身体が倒れる時まで
戦い続ける毎日
それが僕等に与えられた生き方
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