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溺れる者は空を掴む
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作詞 美卯 |
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焦燥に駆られ不安に支配されてしまいがちな毎日
優雅に泳いでるように見せかけても
いつのまにか溺れていたんだよ
最後に見た夢から溢れた言葉は一つ一つ
沈んでしまった
静寂な深海の中にゆっくりと落下していく
「よく泳ぐ者は溺れるんだよ」
例えば 深海を泳ぐ魚のようになれたら
襲い掛かるこの闇も心地良いと
思ってしまうのだろうか
嗚呼 息苦しい圧迫された空間
押し潰されるのは身体か心か…
早める動機 意識停止状態まで陥りそう
一番頼りになると思っていた者ほど実に
簡単に僕の事を裏切った
蘇る記憶 痛い衝動
今 全てを背負おう
僕を包んでいる孤独と無力がいつか強さに
変わる時を信じて−
例えば 深海に泳ぐ魚のようになれたら
何もかも全てを諦めてそのまま塞ぎ込んで
いくしか出来ないのだろうか
それで良いのだと錯覚してしまったら
生涯心は檻の中だろう
漆黒の深海の中で溺れた言葉達が
今ゆっくり僕の胸にと浮び上がっていく
「溺れた者が最後に見つめた先は輝く空なんだよ」
諦めていた想いに静かに光が灯る
さぁ、その想いが消えないように必死に運命に悪あがきしよう
一番頼りにならないと思っていた者が
実は深く僕の事を理解していた
隠れた真実 認める弱さ
今 全てを受け入れよう
溺れる僕が最初に掴んだのは弱さという名の強さ
それこそが弱者に与えられた唯一の武器
絶望的などん底に突き落とされても
必死に這い上がろうって決めたんだ
両手で必死にもがいた先に出口は待っている
溺れる僕が次に掴んだのは待ち望んでいた空だった
忘れかけていた世界に胸が震える
絶望の中で授かった太陽の祝福
今 胸にしっかりと抱いてゆっくり呼吸をしよう
嗚呼 僕は今静かに目覚めたんだよ
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