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DOLL
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作詞 美卯 |
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「生きた芸術」
貴方は私をそう呼ぶ
動かない手足は貴方が与えてくれた物
瞬きの出来ない瞳は貴方だけを映す物
薄紅色の唇は貴方に触れては貰えない物
貴方は私を必要だと欲している
だけど 何れ貴方は私を棄てる時がくるでしょう
時の渦と共に私の存在は流れて埋もれていく
だって 私はワタシ以上の存在には決してなれない
どんなに美しく輝いていても所詮紛い物
やがて知る真実と絶望
私は貴方に命を吹き込まれ創られた存在
だから 私は゛魂゛を授かりました
貴方は 私を愛してくれました
だから 私を゛心゛を持ちました
貴方はいつでも私を傍にと置いてくれる
だけど 貴方の心を生涯惹く事は出来ないでしょう
私と貴方は同じ速度で生きていく事が出来ない
時の流れと共に私は何れ葬られる事でしょう
永遠という時間の中に私だけ取り残される
私がワタシであるかぎり貴方は共に生きてはいけない
やがては巡るであろう運命
だけど私は拒む事は出来ません
ただ その運命を受け入れるしか無いのです
泣くことも喚く事も訴える事も出来ません
何故なら 私はワタシ(DOLL)だから
「完璧な存在」
貴方は私をそう呼ぶ
だけど それ故に何れ葬られる存在
完璧であるが故に不完全な紛い物
それが ワタシ(DOLL)
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