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雪融け
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作詞 ムメイ |
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空に舞い上がる白い溜息
つかんでもすぐに融けていく
また溜息をつく
冷えた君の手に熱い缶コーヒー
手を繋ぐ事がいまだ
怖い僕がいる
一人ぼっちで震える二人は
胡散臭い温もりを探す
今日も雪が降る ひどく寒く切なく
君に向ける言葉もどこか
冷たくなってしまいそうだ
今日も君が笑う ひどく無理にぎこちなく
寒さが肌を焼いてまた
心が凍っていく
小さい君の肩に僕は手を置いた
君が震える事の方が
怖い僕がいた
「下手くそ」と笑った君は
冷めた缶コーヒーを手放す
今日も雪が降る ひどく寒く優しく
今この瞬間(とき)だけを
凍らせているはずだ
そして君が泣く ひどく静かに暖かく
今なら優しく謝れる
心が融けていく
ただ抱き寄せ合う二人は
本当の温もりを知る
辛い寒さがあるから
温もりが産まれる
今日も雪が降る ひどく暖かく優しく
二人の手の甲に落ちて
瞬く間に融けていく
そして手を繋ぐ ぎこちなく でも しっかりと
笑って白く形となり
喜びは融けていく
雪と融けていく
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