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ソノ雫
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作詞 婁音 |
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もう決して
アナタの前で涙は流さない
そう決めたのに…
訳もなく流れた涙
小さな雫 キラリと光る
アナタに見られぬように
背を向け 小さな音で
鼻すすった
薬指で拭き取ったソノ涙は
やけに悲しげで
感情を抑えようと
静かに深呼吸した
異変に気づいたアナタ
普段鈍感なくせに
変なところで 敏感だね
「何でもないよ」
僅かに泣き声混じりな
一言に自分を責めた
後ろからぎゅっと抱き寄せられた
「どうしたの?」と耳元で
囁くアナタの声にドキッとした
思わずこぼれた涙 大きな雫
本当は不安だったんだ
アナタとの愛に
上手く言えないけど
とにかくアナタが 愛しくて…
不安の雫 こぼれる度に
震えるような 悲しみ襲う
涙を見せたくなくて
そっと アナタの胸に
顔をうずめた
「大丈夫?」って聞かれて
頷く事しかできなくて
それでも 顔が見たくて
潤んだ眼でアナタを見つめた
優しく笑って「俺がいるから」
ってキスしてくれた
「ありがとう」という声が
アナタに聞こえたか 分からないけど
心から想う アナタへの愛が
こんなに大きいとは 思っていなかった
心に小さく丸めて
隠していたんだ 不安の塊を
雫となって 流れ堕ちた
アナタとの思い出の数
まだ少ないから…
いつも素直になれなくて
喧嘩ばっかりしてるけど
誰よりも 愛してるから
「もう泣くな!笑顔が見たい!」
そう言ってくれた アナタに誓うよ
―― これからは 信じるね 絆を
今度こそ 泣かないから
アナタにそっとキスして
小さく 微笑んだ
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