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ブルー・ムーン
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作詞 エクソシスト |
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冷たい風が頬をなでる。
午前5時、まだ空は寝ている。
僕は家のカギを閉めて家を出た。
自転車にまたがると、ひたすらペダルをこいで公園に向かった。
空を見ると、青白い月が独りぼっちだった。
月は太陽になかなか会えない。
月が出た頃には太陽はほとんど沈んでいる。
僕は月の様に独りぼっちになりたくなかった。
だからひたすらペダルをこいだ。
公園に着いた。
時計を見ると、もう午前6時だった。
角が少し欠けたベンチには君が座っていた。
よかった、独りぼっちにならなくて・・・
僕は君の横に座った。
二人が寄り添う陰ができていた。
空を見ると、太陽が少し出ていた。
その横には月が出ていた。
「お前も独りぼっちじゃないな。」
僕は月にそう言った。
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