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男の尻
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作詞 u.hashimoto |
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すぐに傷つくあたしを知っているから
あなたはもうそれ以上
近づいては
来ないんだ
熟れた果実は
無数の傷をたくわえる
浅い傷ばかりを欲しがる
なかなか治らない傷を
従える
だけど
それ以前に
あたしがあなたに指ふれさせない
まるで捨て猫を見下ろす様
あなたは
’人を傷つける言葉’いちばんよく解ってて
傷すらつけさせないあたしを
’つまらないもの’と見下して
両ポケットに手をつっこんで
つかつか歩いていってしまう
痩せたお尻がみすぼらしくて
なんであたしはこんなにも
胸をブ厚く保護するんだろう
そう後悔に似たものを飲み下した
あなたは
守られたかったに違いない
だから現れたんだ
スリ切れたジーンズのお尻はすべてを
閉ざして
駅の階段を無造作に下りてった
空気が破裂して
扉が閉まった
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