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爪跡
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作詞 あくる |
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爪跡は悲痛に感じる。
響だけでも悲痛に感じる。
例えばそう
その爪跡が大陸を2つに分けるほど大きければ。
あなたはそれを悲痛と呼ぶかもしれない。
わたしはそうとは思わない。
それが向こうとこちらに人々を両断しても
それで大切な絆が両断されることはないと信じているから。
例えばそう
その爪跡に雨降り注ぎ溜まるくらい深ければ。
豊かな水を湛えた大河になって
大地を潤し、緑を豊かにし
幾年の年月を重ねても人々の心に刻まれるなら
あなたはそれを悲痛とは呼ばないだろう。
わたしはそれを望むのだろう。
幾夜嵐が過ぎ去った後にも
悠々と広大に水を湛え、人々を豊かにする。
そんな爪跡にわたしはなりたい。
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