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絶望
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作詞 陸* |
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声が 聞こえた
必死に走ってて よく聞こえなかったけど
小さな小さな 声がした
仲間 信じる 助け合う
どの感覚も鈍っていた
今はもう 信じられない気がする
誰が 味方? 誰を信じればいい
森の中を 傷ついた羽で駆け回る
後ろを向けば 後はない
絶えず聞こえる 発砲音
誰かの悲鳴が 聞こえてくる
もう 頼れる人はいないのだと
頭の中で 響いてた
さっき 見た
仲間が 撃たれたのを
何て 悲惨なのだろうと
でも 次は自分なのだろうと
自分しか護れない自分に
苛立ちが隠せなかった
森の中で 倒れた仲間を見た
冷えた身体を 強く揺さぶる
彼は言った 「生きろ」と
武器を託して 最後に言った
「死ぬな」 そして意識を失った
涙が 溢れた
森の中を 傷ついた羽で駆け回る
後ろを向けば 後はない
絶えず聞こえる 発砲音
誰かの悲鳴が 聞こえてくる
もう 頼れる人はいないのだと
頭の中で 響いてた
自分が 残った力ですべきことは
ただ生き抜く それだけ
皆のために 生き抜く
気付けば足から 大量の血
もう ダメなんだと
折角 受け継いだのに
もう 死んでしまうのだと
自分の情けなさに 腹が立った
声が 聞こえた
必死に走ってて よく聞こえなかったけど
小さな小さな 声がした
「この世界で生き抜くことなんて」
出来やしないと 聞こえた気がした
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