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記憶
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作詞 Dr.Fear |
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あの記憶が書いてある行だけ
上手に消せたなら
君を一番にできるのに
消しゴムが大きくて
前後の行まで消してしまうのが
とても怖く
不運にも
前後は鉛筆
問題部は油性ペン
あの記憶が記してあるページだけ
上手にちぎれたら
君を一番にできるのに
不運にも
糸で括られたままの手帳
一枚ちぎればバラバラになる
あの記憶が詰まった部分だけ
ジェンガのように
ゆっくり抜き出せたなら
焼き尽くして
君を一番にできるのに
不運にも
その木を抜けば
すべてが崩れてしまう
あの記憶が邪魔をする
あの記憶さえなければ
今そばにいる君を
一番にできるのに
他の記憶たちに張り巡らせる
あの記憶の触手
僕の首根っこを掴んで
首輪を引いてゆく
君と手を離しそうになるぐらい
強く後ろに
何より忌々しい記憶を選択し
デリートキーを押しても
キーボードは反応しない
今日も
君を一番にできない
君を一番にできない
どんな手段を使っても
消えないあの記憶
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