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ギルフスの契約
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作詞 斗望 |
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生まれ育ったあの町は今日も
穏やかな時を刻んでるだろう
いつからか帰らなくなった場所
大切な思い出置いて来た場所
愛した人を失った
友達も失った
どうしようもない孤独に震えて
家族さへ貧しさで 病に倒れて
僕はひとり何の為に生きてる
世界は誰のために在る
答えなど無い
走った ただ
只管
炎に包まれた故郷
穏やかな情景は消え果て
叫び声さへ轟かずに
世界が燃える音だけが響く
言葉を失って足が竦む僕の前に
黒い黒い影が現れた
美しく怪しげな翼を持った
まさに それは 天使
赤緑の瞳をこちらに向けて
僕の刃を塵へと変える
跳ね上がった口角が
僕へと託す言葉 告げる
「 」
零と還る言葉の意味が
理解するよりも早く
頭に突き刺さる
目の前の黒き天使の
狂気 そして 悲哀
流れ込む感情 留められない
流れ出す涙と共に地を抉るような絶叫
迸るような長い吐息
なおも静かに響く
目の前に広がる
赤い赤い世界
これが私の望んだ結果か
感情の波に呑まれ やがては朽ちるこの身体
消えるまえにこの世に罰を
私を裏切り炎で包み
絶望を見せた世に刃を
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