|
|
|
手を伸ばせば
|
作詞 心菜 |
|
何かを無条件に信じられる「それ」は
年月を迎えるごとに忘れてしまっていた
だけどこれは当たり前なのだと思い
いつの日か忘れたことさえ忘れてしまった
手を伸ばせば触れられるものがあるけど
「それ」はなぜか今 とても冷たかった
それには昔 温もりがあったことも忘れて
また同じように忘れたことさえ忘れてしまった
すべてを思い出したのは
君に触れてから
君のそれは すごく温かかった
馬鹿みたいに正直で 素直で
疑うことすらしようとしない「それ」に
最初は戸惑った
自分の冷たさにきっと 震えていたのだろう
涙をこらえようと 必死だったのだろう
だってあまりにも
君の手が あたたかかったから
心という名の手を伸ばせば
触れられるものがあるよ
それは冷たいものかもしれない
ひどく冷たいものかもしれない
だけど だからこそ
君のような手になろうか
小さくて でも 温かい
手を 伸ばそうか
冷えたそれを温めるように
皆で手を差し伸べてみようか
握り合って もし冷たくなっても
皆で共に 温めあおうか
温められる 手をもとうか
君の手のように 温かくあろうか
愛する者を 君を
まるごと包み込んで 守れるような手になろうか
共に 手を伸ばそうか
|
|
|