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花
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作詞 日向 晴聖 |
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花が
枯れた
この花は
何度踏まれただろう 何度泣いただろう
美しく咲けただろうか?
あんなに不恰好だった小さい種が
雨と光っていう
まったく別の二つで成長し
あの不恰好な種を残し
枯れていった
綺麗な花だった
それでも時は一瞬も止まることなく
風は吹き 太陽は沈んだ
ただ僕の足を止めた
「この花はこんなに美しかったのか」
心にあった全てのためらいを消し去らせてくれた
同情するなら
「可愛想」とか「残念」とか
言葉ならいくらだって在るけど
そんなもの 少しも望んでいなかった
何一つ 望んでいなかった
ただ静かに
消えていった
だからこれっぽっちも
「可哀想」でも「残念」でもない
ただこの花は
直向に笑い 損得関係無しに 咲いたから
あえて言葉にするなら
「ありがとう」
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