|
|
|
空蝉
|
作詞 美浜 孝太郎 |
|
外は今日も雨が続いてる 蒸した部屋の中独りきり
いつ買ったのかも覚えてない 古ぼけた本を読んでいる
ハッピーエンドが良いな ハッピーエンドが良いな
そんな風に願うのは 初めてのような気がした
蝉何処かで鳴いていた 泣いてるように
じっと黙って聞いていた 僕も本当は…
嗚咽を呑み込み ゆらゆらゆらり
気付けば春が去っていく
空は暗くどこか不気味で 何故かその方が落ち着いた
いつ終わるのかも分からない 古ぼけた記憶辿っている
ハッピーエンドじゃなくて ハッピーエンドじゃなくて
そんな幕を引いたのは 自分自身と知っていた
本に出てきたあの台詞 「何もかもが遅いんだ」
どんな気持ちで口にしただろう
蝉何処かで鳴いていた 泣いてるように
生きていたいと泣いていた 僕も本当は…
涙も流さず くらくらくらり
もうすぐ夏がやってくる
|
|
|