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道標
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作詞 琥炉 |
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「ねぇ、どうしたの?」
君は僕に問いかける
「こんな所で立ち止まってたら、陽が暮れて、動けなくなっちゃうよ?」
そのころの僕には 言葉の意味が解らなくて
変なヒト としか思わなかった
他の人達は 僕の事なんて気にも留めず
素通りして行ってしまうのに
君はわざわざ 声をかけてきた
僕が歩くのを渋ると
君は僕の手をとって
「一緒に歩こう?」と笑ってくれた
体の奥の奥が暖かくなった気がした
「ホラ、行こう?」
君は僕に問いかける
「まだ、歩けるでしょう?歩けるのに歩かないのは、駄目だよ」
そのころの僕には 言葉の意味が解らなくて
疑問しか頭に浮かんでこなかったんだ
僕のことなんて ほっといて欲しかった
でも、僕は君に かまって欲しかった
そんな僕の手を優しく引いてくれて
戸惑いながらも僕はやっと一歩進むことが出来た
僕が歩き出すと
君は嬉しそうに笑ってて
再び歩いて良かったと思った
体の奥の奥が熱くなった気がした
君は僕の人生(ミチ)を明るく照らしてくれて
未来(サキ)への道標となってくれた
君がいたから歩いて行けた
ずっと傍に居たいと思ったんだ
ねぇ、さっきはありがとう
ねぇ、大好きだよ
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