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臨床医
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作詞 M×G |
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全く波打たない画面を
見つづけて目が痛くなった
不意にこぼれだした雫は
涙なんかじゃない
そう言っておきたい
細かく震えている両膝を
震える手で押さえようとした
僅かに汗ばんでいるのは
戸惑いのせいじゃない
信じたくない
壁掛け時計の針の音が
馬鹿みたいに大きく聞こえた
芽を育てるための
ホースは必要だけど
切り落とすための
鋏はあっちゃいけないよな
チューブの外れた君の体は
拍子抜けするほど軽かった
身を守るための
盾は必要だけど
傷つけるための
剣はあっちゃいけないよな
逝きたいような
泣きたいような
朝日が昇ってくる
退けないよな
生きたいよな
どこからか鐘が鳴ったんだ
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