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「さよなら。」
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作詞 みすぴ |
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「大事な話があるの」と珍しく絵文字や顔文字を使わない
メールが君から送られてきて一瞬ドキッとした
正直「全く何の話かわからなかった」という訳ではない
ある程度は覚悟して出かけたけど
出来るだけ考えないようにしていた
最近のデートを振り返ってみると
気まずい雰囲気が漂っていて
心から笑ったということはしばらくなかった
「友達になってください」という一言で始まった二人も
明日から「友達以下」になってしまうのだろうか
待ち合わせ場所までが遠く感じた
待ち合わせ場所に着くと珍しく君が先に待っていた
少し涙目のような気もしたけどあえて言わなかった
「どこか店入ろうか」と誘う僕に
君は「ここでいいよ」と無理して笑って見せた
そして君は「大事な話」を短めに済ました
「ごめんね、別れて。ホントにごめんね。さよなら。」と
一方的に言われた僕は呆然としていた
覚悟はしていたけど呆然としてしまった
「友達になってください」という一言で始まった二人も
今から「友達以下」どころか「他人」になってしまうのか
「さよなら。」はそういう意味なのだろうか
やっと我に返った僕は君に電話したかった
とにかく「さよなら。」の意味を聞きたかった
「この電話番号からの電話は受け取る事が出来ません」
この言葉は一人ぼっちの僕の胸に突き刺さった
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