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倖〜First Love
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作詞 凛音 |
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遠い遠い海の底の真っ白な海底 人間を夢見る1人の少女
名も無いし声も無い 唯本能に括られて活きてるだけ
考えることも出来ない少女に 与えられた苦しい想い
少女はちいさな心で思って ヒトになる薬を手に入れた
考えることも侭ならない そんな心で唯思ったことを
そんな想いで陸に上がった 唯想ったから
痛む足はあの人の許へと 有限の時間はあと少し
声にならないもどかしさは いつしか少女を考えさせた
理性を手に入れてその先の 熱い想いに届こうと
痛む足はまだ走れると そう云ってるかのように
少女に与えられた 3日の期限はもう近く
少しずつ蝕んでいるかのように 少女の足取りは重く
姉に渡された刃は その意味を為さずに堕ちたというのに
それでも唯あの人が愛しいから 走る
愛でられなくてもいい 少女は今一度走る
夕暮れが近づく 蔭は長くなるという
痛む足が私の心を代弁するかのように 陽は落ちる
陽の断末魔が 私を呑み込む前に
どうか届いて私の想い 私の物語はもう終わるから
痛む足はやがて 無数の泡になり痛みは叫びとなって
少女に声を与える アイシテイルというヒカリ
足は消えもう終わり 陽が堕ちたら助からないという事
このとき彼女に名前が与えられた 『人魚姫』と
少女の物語は終わった 後に残るは停滞と闇
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