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深淵
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作詞 酢 |
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劣等感で飾られた 存在感の虚しさよ
残像はそのまま 偶像に変わり果て
穢れることを知らない 素直な矛盾
陽炎に消えていく 蜉蝣の羽の儚さよ
面影を映す 投影を繰返す 幻影を愛す
汚れることを知らない 無垢なる混沌
あの日見た 悲しみの雫 は
確かに 私を濡らしたはずなのに
あの日見た 夕焼けの色 さえ 滲む
愛憎無き 人形の如く 無常を嘆いた
回想無き 人生に問う 抹消を望んだ
もう一度と願うたび 叶わない痛みが襲う
もう一度と祈るたび 広がっていく 嘘
色の無い世界 彷徨う影 遠き真実
いつか触れた 優しき温度 は
確かに 私を暖め 包んでいたのに
いつか触れた 日焼けの肌 さえ 怖い
孤独に眠ることが許されるなら
私はその もっとも深いところで
永遠を待つように 瞳を閉じましょう
私を彩る 全ての過去を 暗闇に捧げて
そこで 誰かに会えたなら
多分 それは あなたでしょう
きっと それは 希望でしょう
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