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お兄ちゃん。
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作詞 一匹狼 |
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あんなぁ、ウチのお兄ちゃん、死んでもてん。
事故やってん。
道路に飛び出した子供助けようとして。
よくある話。でも本マにあるとは思わんかった。
でも。なんか分からんねん。
死んだお兄ちゃんも見たし、おかんとかも泣いてる。
でも。お兄ちゃんおんねん。
まだどっかにいるような気ぃしてならんねん。
でなぁ、今日はお兄ちゃんの、葬式やねん。
いっぱい来た。
ほとんどの人は泣いて悲しんでた。
お兄ちゃんはみんなに好かれとってんなぁ。
でも。ウチには分からん。
みんなの涙をみてもウチはなんでか泣けへんねん。
でも。お兄ちゃんはもうおらん。
まだおるのにおらんってのがウチを締めつける。
家帰ったら、「おかえりー。」
って聞こえる気がする。
部屋おっても、「入るでぇ。」
って来る気がすんねん。
「お兄ちゃん」って呼んだら
返事が聞こえてくる気がする。
でも実際呼んでもそんなん聞こえへんねん。
それでもウチには分からん。
だから。
悲しくない。
寂しくない。
ただ…少し笑顔が減っただけ。
なぁ、お兄ちゃん。
今、ドコおるん…?
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