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王子なアナタに人魚な自分
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| 作詞 結人 |
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風邪をひいた日 アナタは来てくれた
もう 熱は下がっていた
ただ 声がでないだけ
まるで人魚姫のようにー・・・
咳き込むと 心配そうな顔で
「大丈夫か？無理はすんなよ？」
大丈夫、そう伝えたかったのに
咳がでて言えなかった
「熱はないんで大丈夫ですよ・・・」
「ただ 声が出ないだけなんです」
アナタは笑いながら 答えた
「まるで人魚姫だな」とー・・・
「人魚姫・・・ですか？」
少し真面目な顔で話してくれた
「王子様に会いたくて
魔女に足を貰う代わりに
自分の声を渡すんだ・・・
だけど、王子様に会えたのはいいが
王子を殺さなきゃ 人魚は生きられなかった」
「だけど 王子が殺すことができなかった
そのまま人魚は海の泡となって
消えていった・・・、という話だ」
「今のお前さんは 人魚姫だな」
と、アナタは笑った
だけど・・・
・・・人魚姫は、馬鹿だ
声が出ないのなら 行動で示せばいい
声が出ないのなら 手紙にすればいい
最後まで 馬鹿な人魚姫・・・
結局何も 分かってない・・・
もしかしたら 王子も
人魚のことが好きだったかもしれない
本当は人魚のことが心配だったかもしれない
なのに・・・
人魚は・・・行動を起こさなかった・・・
オレだったら・・・
行動で示す 王子が好きだから・・・
なにもしないで死ぬなんて
馬鹿で 阿呆で 間抜けな
世界一可哀想な・・・
哀しい恋愛をした・・・
『人』なのかもしれない・・・
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