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『悪魔』と呼ばれた猫と『変わり者』と呼ばれた少女・2
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作詞 優庵 |
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それから二匹の猫は
少女に拾われ
少女の腕の中で 眠って帰った
初めて出来た『自分の家』に
少女は一人暮らしだった
なのにこんなにも嬉しそう
どうしてだろうと猫はおもった
『俺は独りが淋しいのに』
ある夜 少女は屋根にのぼり
月と星が話す空を 見つめていた
猫達は一緒について行った
『綺麗だねって』話し掛けてるのに
どうしてこんなに悲しそうなんだろう
少女は猫に名前を付けた
『ツキ』と『ソラ』と
きっと その名前は意味が
あるんだろう
今はよく ワカラナイケド
話した 泣いてた
少女は『逢いたいと』
いつも独りで 月に願っていたって
『ツキ』と『ソラ』という意味が
わかったきがした
俺たちには 希望という
意味が込められていた
少女の希望がこめられていた
それから よく出掛けたり
遊んだりもしてた
楽しい時間があるだけで
悲しさを忘れた
思えば少女には人間の友達が
いないコトに気付き
昔はあんなに居たのにと
猫は思い出したんだ
自分は『悪魔』呼ばれる猫と
我に返るように
家を飛び出した
走った 走った
もう彼処にはいられない
少女に友達がいないのは
俺のせいなんだ
だからココからいなくならなきゃ
俺は最後まで『悪魔』なんだから
空から 雨が降り出していた
土砂降りの雨なんか何日ぶりに
体に浴びたんだろう
あのころは思わなかったのに
いまはなんだか
痛くてしょうがない
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