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『悪魔』と呼ばれた猫と『変わり者』と呼ばれた少女・3
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作詞 優庵 |
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もう随分 濡れているだろう
街を歩いて
『悪魔だ!!』と言われ
いつもは慣れてるはずなのに
今まで少女と居た日々で
そんな無神経な気持ちが
綺麗に洗い流されてしまってた
昔を思い出して
どうしてこんなに平気で
いられたのかと
昔の『悪魔』に問いかけることも
できなかった
迷って 迷って
胸を締め付けられ
こんなにも優しさが暖かいなんて
今までに思ったコトなんて
なかったから
俺は生まれて初めて
泣くコトを知った
走って 走って
走り通して 思ったんだ
忌み嫌われても 生まれたコトを憎んでも
『変わり者』は居てくれた
何時だって『悪魔』の傍にいたんだ
だから 甘えたんだ
帰りたいと思って
走れたんだ
『孤独なんて怖くない』なんてただの強がりなんだ
俺に『ツキ』と名付けた意味は
遠い月が何時も傍にいるように
相棒に『ソラ』と名付けた意味は
何時もの青い空のように
曇りない自分でいようと
自分に魔法をかける
『呪文』だったんだ
走って 転んで
ソレでも 走り通して
『悪魔』を必要としてくれる
『変わり者』の家に帰りたい
何処に行ったって
俺は必ずあの家に戻る
俺を必要とする『変わり者』がいるから
俺は『悪魔』と呼ばれた猫だけど
ホントはちゃんと 意味がある
俺は『人』から離れられない
『人』を照らす
『悪魔(ツキ)』なんだ!!
二年の月日が立って
今も赤い屋根の家に
『悪魔』と呼ばれた猫と『変わり者』と呼ばれた少女は
住んでいる
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