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ランドセル
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作詞 姫亜(きあ) |
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いつもと違う情景に少し戸惑いながら
あたしはいつもと同じように
この坂道を下る
君が居なくなってから涼しくなった左側
見ないようにそっぽ向いて
自分の気を紛らわせた
ほんの少し会えないだけだよね?
また会えるよね?
あたしは幼心ながら
寂しくて 悲しくて 声を出して泣いてた
君の少し擦り切れた 黒いランドセルを
思い出すと その度に 胸を締め付けられる気がしてる
約束しなくても毎日会えたのに 君はもうここに居ない
あの頃と変わらないと思ってた
あたしの間違いだったのかな
二人して同じだった身長 いつも比べっこしたよね
久しぶりに見た君は すごく大きくて声も少し違う
大人になってた…
「あたしを覚えてる??」
寂しくて 悲しくて 声を殺して泣いてた
君の少し擦り切れた 黒いランドセルを
思い出すと その度に 胸を締め付けられる気がしてる
約束しなくても毎日会えたのに
君の少し大人びた グレーのスーツを
見ていると その度に あの頃の記憶 少しだけ思い出して
君に不意に口づける 君はあたしを抱きしめて
笑いあった二人 繋いだ手には銀の指輪
並んだランドセル 今はそっと胸の中
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