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君の吐息
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作詞 龍揮 |
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白い建物の中で
甘酸っぱい消毒の香りの その中で
僕は君の吐息を感じたいんだ
泣きながら告げられた 別れ
全身を揺らして振りほどこうとする 僕の手
弱った君を見て自然と涙が出たんだ
君の変化に気付けなかった僕が悲しくて
君の強がりに頼っていた僕が情けなくて
君との出会いは過去になり 未来が見えない
僕の全てだったんだ
少しずつでも歩いていく そんな事出来ない
君と一緒にいられないんだ
少しでいい 君の吐息を感じたい
白い壁の病室の中の
純白のベットしかない その部屋に
僕の写真だけが飾られてるんだね
神様がどうしようもないくらい 憎くて
君に出会わなければ・・・と思ってしまった 弱い心
そんな僕自身に悔しくて涙が出たんだ
二度と動かない君を見て
かすかな温かさの中冷えゆく君を感じていた
君との思い出は悲しみになり 未来をふさぐ
君を幸せにしたかった
少しずつでも進んで行く そんな事出来ない
君の吐息を感じられないんだ
少しでいい 君の吐息を感じたかった
動かない君を見て 寂しさに暮れ
しゃがみ込んだ 眠る君の隣
握り締められている僕の写真
硬くなった君の手を そっとほどいて写真を取る
裏にただひと言
「愛してる」
やっと君の吐息を感じられた気がする
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